無垢材・丸太・自然素材

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わが家はオリジナルで


「木の家」といっても
様々な樹種があり、それぞれに木目や、色合いに特長を持っています。

私たちが扱う無垢材には、パイン材・カバ材・ヒバ・米杉・米松・道南杉・カラマツなどがあり、
木目や色合いも異なり、それぞれに魅力があります。

とくに室内では、お客さまの嗜好により、
たいてい2~3種類、ときには4種類の樹種と
これに、漆喰とか珪藻土を合わせて空間をつくり上げています。

数種類の樹種をうまく調和させる技術では、
視線を考慮した張り分けの位置、面などのバランスをとることが、
全体を調和させるポイントだと考えています。

それぞれの樹種の個性がうまく調和することで、
「木の家」が持つ味わい深さ がかもし出されます。

オリジナリティのある素敵な「家族だけの木の家」ができあがるのです。

*写真は美瑛町のアトリエ「貴妃花」さんのもの。
さまざまな樹種のもつ色合いを活かした作品がたくさんあります。
無塗装だそうです。(中央の木は書き入れています)
背景はレッドシダーの内壁

2009-06-24T17:46:00+09:002009.06.24|無垢材・丸太・自然素材|

木育(もくいく)ファミリーに参加しています

木育ファミリーとは、

木とふれあい、木に学び、木と生きる
こどもをはじめとするすべての人が、
木を身近に使っていくことを通して、
人と、木や森とのかかわりを主体的に考えられる
豊かなこころを育むことです。
木育ファミリーホームページより)

という理念に賛同する個人、企業、団体の集まりです。

ログハウス21は、たくさんの無垢材、たくさんの樹種を扱う会社として、
木とかかわり合い生きていくことの大切さを考えていきたいと思い、
賛助会員として参加しています。

その木育ファミリーの会員証である「木の卵」。
先日総会があり、今年の分を頂いてきました。
木の特質を擬人化した木育占いというのがあり、
これが、親しみやすく、おもしろいのでご紹介いたします。


(左は今年選んだエンジュ、右は昨年選んだクルミ。背景はカバの床材)

エンジュを選んだあなたは

マメ科の広葉落葉樹、インゲン豆状の種がつく木。
材は暗めで独特の質感。
堅くて重く、保存性がいいことから床柱、家具材に。
「延寿」でお守り、「槐」の字で魔よけに使われることも。
そんなあなたは、
一見近寄り難い印象のある人。もっと自分の世界を外にアピールしてみては?

クルミを選んだあなたは

クルミ科の広葉落葉樹で、
その中でも実を食用にするのは、テウチクルミ。
木材に使用するのはオニグルミが多く、種類が異なります。
材は落ち着いた渋みのある茶色で、
ヨーロッパなどでは人気のある家具材。
そんなあなたは
落ち着いた印象を与え、周囲を和ませる存在。

(木育ファミリー木育占いより)

(他には、エゾマツ・サクラ・イチイ・キハダ・セン・ニレ・ホオ・ナラ等)
木育ファミリーHP

2009-06-16T12:37:00+09:002009.06.16|無垢材・丸太・自然素材|

道南杉の工場

現在施工中の家の外壁には「道南杉」を使います。
先日、その外壁材をつくっている工場を訪れ、
道南杉の現状と今後の展望などの話を聞いて来ました。

自社で育てている杉林から切り出された立派な丸太は、
50~60年生のもの。


杉は耐候性があるので、外装材としてもよく使われているのですが、
特に赤身の部分(丸太の中心に近いところ)の耐朽性は
ヒノキを上回っているとのお話でした。

今回の外壁にもこの道南杉の板を使いますが、
赤身の割合が多い良質な製品であることをあらためて確認してきました。

今後は道産カラマツ材についても、実際に目で見、生産者にお話を聞く機会を
つくりたいと思っています。

2009-04-26T21:57:00+09:002009.04.26|無垢材・丸太・自然素材|

木の家が落ち着く理由~明度との関係

一番明るい色は「

白は清潔な色。

日本人は、白が好きな人が多いといわれているそう。

ログハウス21のつかう自然素材には、内装仕上げの漆喰や珪藻土に白がある。

もう少し丁寧にいうと、

黄みを帯びたごくうすい灰色とか

赤みを帯びた黄みのごくうすい灰色などで、真っ白ではないのだが、

色の面積効果で白に見える。

光の反射率が高く、室内を明るくする効果が最もある。

明るい空間は気持ちがよいですよね。

色彩心理の分野では、

白色は緊張感や疎外感を持ちやすく

コミュニケーションに影響があると言われているのだそうです。

カフェやレストラン、リゾートやサロンなどの非日常空間は例外ですが、

人は真っ白な空間に長時間居ると疲れてしまうのだそうです。

こころや体を落ち着けるためには、ある程度明るさを抑える必要があるのです。

明るさを表す尺度を明度といいます。

明度1.0~9.5 黒が1.0、白が9.5 数値の高さは明るさを表します。(*1)

高明度(およそ9.5~7.5)中明度(およそ7.0~4.0)低明度(およそ3.5~1.0)

他に色味(=色相)、色の強さ(=彩度)という尺度がありますが、

明度だけで素材をみると、

ログハウス21で採用する無垢材では、

パイン材はやや高明度寄りの中明度、レッドシダーは中明度

(パインは経年変化で中明度に移行します)

なるほど、

定期的に見学会を開催する物件では、

一階の、高明度の漆喰で仕上げた明るい吹き抜けのダイニングでは、

「明るくて気持ちがいいですね」との感想を多く頂きます。

二階の、中明度のレッドシダー張りのリビングでは、

「変わってる」「これは樹種は何ですか」というのが最初の感想ですが、

腰を落ち着けてゆっくり過ごされた後に、

「落ち着く」「とても居心地がよい」との感想を頂きます。

建築地の採光条件や、どのように使われる空間なのかによって、

明度の(素材の)バランスを計画することも大切だと考えています。

(*1)マンセル表色系より

Log House 21 HP

2009-02-28T01:02:00+09:002009.02.28|無垢材・丸太・自然素材|

木肌の質感と表情

1枚のレッドシダー(外壁材)の表と裏です。
どちらが表なのか分かりますか?
①は表面がラフに仕上げてあり、②はカンナを掛けています。

①ラフ面
②プレーナー(カンナ掛け)面
正解は①のラフ面。
原産地であるカナダやアメリカでは、
表面がザラザラのラフな面を表として使う価値観があります。
『木』の質感を生かすために、極力手を加えないラフな状態のままが良いと
いうことなんでしょうね。
ログハウスも素材そのままを使用する建物。
レッドシダーのラフ面は、丸太との相性も良く、
ログハウス21でも外壁にはラフ面を表にして使っています。

ラフな表面は光の反射がやわらかく、
陰影がつくので落ちついた味わい深い表情をかもし出します。
塗装も染込みが深くなるので、防腐効果が高いといわれております。

しかし日本では、ラフ面ではなくカンナ掛けされた面を表にするのが標準のようです。
あらかじめ言っておかないと、このレッドシダーの裏表を
逆にして貼ってしまう大工もいるそうです。
また、建築に使用される『木』というのは節がなく色幅も少ない方が良いとされる
価値観が昔からあります。確かにきれいなんですけどね。
平面的というか、表情が感じられない。。

実際は、木の表面がザラザラしていたり、形が不揃いであるとか、
節や色幅があったりしたほうが、本来の木の質感や存在感を
感じることができると思うのです。つまり、より自然な状態に近い材料や、
素材を生かしたもののほうが心地良かったりする。これはログハウスが
好きだと思う感性と同じですよね。

外壁には木の質感を感じられるようにラフ面を施工して、

人が触れることが多い内装には、プレーナー面を使用します。

プレーナー面でも、節や色幅があると、木の表情を感じることができます。

「木の家」と呼ばれる建物はたくさんありますが、
その中で「あ、この家いいな」と直感的に思うのは
木の存在感がたっぷり感じられる「木の家」なんです、私の場合。

2009-01-26T19:01:00+09:002009.01.26|無垢材・丸太・自然素材|

本物の重み

築78年の木造住宅にお伺いする機会に恵まれました。
新築当初から代々引き継いで住まわれており、
今も住宅として普通に使用されています。
一部補修したり補強した部分もあったそうですが、
そのほとんどは、新築当時の素材がそのまま残っているそうです。

私の関心はやはり『木』が醸し出す経年の重み。
この雰囲気は10年や20年では出せません。


ドアの取っ手金物も78年間使っているとのこと。

階段や廊下、床や建具にもふんだんに木を使っていました。外壁も木です。

『木』という素材の良いところのひとつは、使い込まれると表情が変化し味わい深くなること。
新築時から時を経て別の雰囲気が生まれてくることだと思っています。
それは突然ではなく知らず知らずのうちにそうなってくるものです。
人が年を重ねると見た目は老けて(古くて?)も人間味が増してくるのと似ていますね。
永く大事に住まわれてきた人の気持ちが、家に込められているのだとも思います。
本物の木の家だからこそ、それができるんですね。

2009-01-20T12:01:00+09:002009.01.20|無垢材・丸太・自然素材|

木のリサイクル

ログハウス21加工場では木クズが大量に発生します。
なかでも、チェーンソーを使ったときに出るオガクズはフワフワなので、量もかさばります。
P&Bの住宅1棟で4~5㎥くらいは出るでしょうか。

ログハウス21ではこれをゴミとして処理するのではなく、
木クズをリサイクルしている工場に持ち込んでいます。
代表的なのがペレットストーブの燃料。

木クズを粉砕したあと、何も混ぜることなく圧縮して固めるだけでこうなります。
オガクズ以外にも、木っ端や木の表面についている皮も
工場に持ち込んでリサイクルしてもっらています。
それらは、ペレット以外の木質燃料の原料になったり、パルプのチップになっているのです。

丸太は、ログハウス21の加工場に原木の状態で到着し、
ビルダーが製品として加工しますが、発生したオガクズや木っ端は
絶対にゴミとしては燃やしません。リサイクル工場に持ち込んで再利用してもらっています。
木はとても優れた素材。家を造るために使用する部位以外に
捨ててしまうような部分はひとつも無いと思っています。
余った短い丸太や曲がり木の端材でちょっとした小物を作ることができますし、
薪割りをすれば、薪ストーブの燃料にもなります。

木を再利用し、無駄にしてはいけない気持ちを持つこと。
我々造るものが持たなければならないとても大切なことだと思います。

2008-11-09T15:05:00+09:002008.11.09|無垢材・丸太・自然素材|

こだわりのWRC

WRC=ウェスタンレッドシダー。

ウチのログハウスでは、PB、MCの外壁仕上材の標準仕様です。
その色合いと芳醇な香りが特徴で、耐朽性が極めて高いことで知られています。
原産は北米。日本にも原木は入ってきてますが、ログ用ではなく
ほとんど製材用として加工されてしまいます。希少材でもあり価格は高め。
でも、耐朽性があり長持ちすることを考えれば、それだけの価値はあると思います。
今回の北広島マシンカットの妻壁もこれです。

まだ色を塗る前ですが、この色幅がいいですね。
今日は、現場で外部塗装の下打ち合わせ。
明日、オーナーさまと現場で最終確認です。
WRCの色合いを生かしつつ、個性ある外観を狙いましたが、
塗装仕上がりが待ち遠しく感じられます。

2008-06-22T15:30:00+09:002008.06.22|無垢材・丸太・自然素材|

木の汗

まるで木が汗をかいているように見えるけど、これはヤニ。

我が家の丸太は米松を角材にしているんですが、
こうして平らに削った部分にヤニは発生しやすいのです。
冷えると出てこないけど、暖かくなると出てくるんですね。
そういう意味ではまぁ、たしかに汗みたいなものなのかな。

やっかいなのは、ベタベタしていること。
衣服に付いたりするとなかなか取れないので
人がよく通るところに発生した場合、まだやわらかいうちだったら
シンナー系の溶剤で拭き取ってやるとキレイになくなります。
「ヤニ取り剤」なるものも市販されているみたいですね。
ほっといても固まるんですけど、白くなるので
目立つところに出たら早めに拭き取る方がいいでしょう。

ヤニは永遠に出続けるわけじゃなくて、
場所ごとにある「ヤニ壷」といわれるタンクから、
ヤニが出切ってしまうと、もう出なくなります。
経験上、住み始めて1~2年もすればヤニの発生は止まるようです。

ヤニの発生は、それ自体悩ましい現象でもあるんだけど、
ログハウス好きの人は、興味を持ってみている人が多い気がします。
他のメンテナンスと一緒で、「気になるなー」って、注意して見てたり、
ヤニを拭き取ったりしているうちに、
木とヤニに愛着が湧いてくるからでしょうかね。

でもたしかに木が生きてる、って感じはしますよ。

2008-04-17T11:19:00+09:002008.04.17|無垢材・丸太・自然素材|

イエローシダーの表札

イエローシダー(米ヒバ)で表札を造った。

針葉樹だけど目が詰まっていて、
切り口の年輪の模様がなんとも言えぬ美しさを
醸し出している。

さらにイエローシダーという木は、カナダでは船の材料にも
使っているくらい耐朽性のある木だ。
雨風が当たるところに使うのにはとても適しているので、
ウチの会社にある看板類もほとんどイエローシダーで造ってある。

だからこの表札も色を塗らずにこのまま使ってもいいかもしれない。
日が経つとシルバーグレー色に変化するが、
木自体は傷みにくいので、見た目が汚れてきたら
サンドペーパーなどで磨きながら使い込んでいくのだ。

希少材なので、ログ用に流通していることはほとんどないが、
日本では木の浴槽だとか、内装材、土台などに使用されている。
端材をクロゼットの中に入れておくだけで防虫の効果があるとか。

こういうイエローシダーのような希少材は、加工の際に出る端材までも
余すことなく隅々まで活用するようにしている。

2008-03-25T10:45:00+09:002008.03.25|無垢材・丸太・自然素材|