無垢材・丸太・自然素材

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建築後日記

住み始めてから2ヶ月が経った。

暖房の設定温度は18~20度。
当然、室内気温もそれくらいに落ち着いている。
寒くもなく暑くもなく快適で、
人にもログにもちょうどいい気温だ。
最初ほどではないけど、
丸太の割れる音もピキピキと鳴り響いている。

これは2Fの一番目立つところに建っている柱の割れ目なんだけど、
ここだけ少し古い丸太を使ったので、最初から全体に干割れが起きている。
なのでこれ以上割れは広がらないと見ているが、さてどうなるか?

それと、角に落とした米松丸太を使ったために、
割りとヤニが多く出ている。
今のうちならシンナーで拭き取ればキレイにとれるけど、
出切っていないとまたすぐに出てきちゃう。
これもいつまで出るのか、拭き取りながら
実際の時期を調べよう。

こうやってログは、
1~2年のうちに、色いろな動きを見せてくれるだろう。
新しい発見や、新たなアイデアが出てくるかもしれない。
自宅であるのをいいことに、私は、
ちょっとした実験気分で毎日の様子を見ているのだ。

2008-02-25T18:49:00+09:002008.02.25|無垢材・丸太・自然素材|

自然素材の良さ

北海道近代美術館で行われている建築家展に行ってきました。

北海道の住宅や公共建築など幅広いジャンルの作品が
写真や模型、フィルムなどで展示されています。

作品の中にログハウスはありませんでしたが、
思わず立ち止まって見入ってしまう作品が多く、
じっくりと会場内をみてまわりました。

今後の自分の仕事にも役に立ちそうな
プラスの力をもらったような気がします。
建築家展は明日まで。

今回のお目当ては藤森照信先生の講演会
『自然素材を生かした藤森流建築の作り方』。
アッという間の2時間でしたが、
すごく楽しく、おもしろいお話でした。

お話の中で、
「自然素材の良いところのひとつに、
古くなったり傷ついたりしてもそれが気にならないというか、
かえって古くなるほど味が出てきたりする、
そういうのが良いと思うし、私は好きなんです。
新建材やプラスチックのような素材は、少しでも
傷ついていたり、汚れたりするとすごく気になる。
扱いやすいとか狂いが少ないというのは
非常に優れものでしかも安価で手に入るので、
とても便利なんですが、私は好きになれません。」
というようなことを仰っていて、
私はそれに大きくうなずきながら聴いていました。

ログハウスにしても同じようなことが言えるよなぁ、って思う。
古くなっていくことを受け入れて認め、
それを良いと思える感性を持ち続けていたいと思いました。

また藤森先生は、
直線であるとか、ピタぁーっと揃っているのが
お嫌いだそうで、他と違うとか、デコボコとか不揃いが大好きだとのこと。

手がけた作品をスライドで紹介して頂きましたが、
建築中の経緯やコンセプトも含めて、
どこかコミカルでププッと吹き出しそうな作品が多く、
面白オカシくもあり、勇気と元気をもらった講演会でもありました。

2008-02-09T10:47:00+09:002008.02.09|無垢材・丸太・自然素材|

ログ材

ログハウスで使われるログ材は米松(ダグラスファー)が多く使われます。その理由としては強度が高く、比較的太くて真っ直ぐな材が揃いやすく、価格的にもリーズナブルであるという点が上げられます。産地はカナダのB.C州(ブリティッシュコロンビア)、アメリカのカリフォルニア州の太平洋沿岸などが有名です。

米松のほかにも、耐朽性が高いとされる、米杉(ウエスタンレッドシーダー)や、米ヒバ(イエローシーダー)、見た目がやわらかいスプルース、国産材では杉(各地で生産されています)、カラマツなどを使用することもあります。樹種によって強度や耐朽性、価格などの違いがあるだけではなく、色や木目の違いや、香りの違いもあります。造る方としては、樹種によって「硬い」「やわらかい」、があるので加工性の違いもあるんですよ。

写真上は米松(ダグラスファー)で、下が最近ある現場で仕入れた米ヒバ(イエローシーダー)です。

当社の加工場はそんな木の香りでいっぱいです。

2020-06-02T15:44:23+09:002005.08.28|無垢材・丸太・自然素材|