代表の想い

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釣り紀行ライター奥本昌夫さんの話をきいて

先日、アウトドア衣料品のpatagonia札幌北店で開かれた
釣り紀行ライター、奥本昌夫さんのトークショーへ行ってきました。

ほぼ同年代で、しかも釣りを始めた時期は一緒くらいじゃないかと思います。

奥本さんはフライフィッシング専門で、
「北海道の鱒釣り」など釣行を本にしたり、雑誌に掲載するなどしています。

道内の川のほか、
ニュージーランドやコロラド、アラスカなど海外の大自然をガイドなしで、
ひとりで地図片手にテントを持って歩いて川に辿り着き、
ベースキャンプをはり、釣るスタイルです。

アラスカでは、熊の足跡だらけの川辺でテントを張って・・・
何事もなく一夜は過ぎるのですが、つわものぶりに驚きました。

スライドの釣行写真を見ながら興味を持ったのは、
好きなことを続けて仕事にしていることです。

私も北海道に来てからずっと、フライにのめりこんでいて、
ニュージーランドのフィッシングガイドの持つ、
湖畔のログコテージでの一週間が強烈に楽しくて、
ログハウスに住みながら釣り三昧の暮らしがしたい!と
本気で思っていました。

当時好きなことは、釣りとログハウスでしたが、
釣りを仕事にするイメージは全く持っていなかったです。
一生のうち仕事にかける時間は長いから、
ログビルダーになりたいと思ったことが今に至っています。

未だ釣り三昧の日々はおくっていないけれど、
昔に思っていた夢を思い出すお話しでした。

2015-05-22T12:47:00+09:002015.05.22|代表の想い|

偉大なるログハウスの教本

以前に何度も繰り返して読んでいた雑誌類を引っ張り出してみた。
会社の書庫には夢丸の創刊号から揃っていて、
かつて皆が参考にしたデルラドムスキーの連載コーナー『究極のログビルディング』や、
海外のログハウスビルドのハウツー本など、時間を忘れて読みふけってしまいました。

アメリカ、カナダはもちろんのこと、ロシアやスウェーデンのログ加工の教科書などもあります。基本的に、プロではないけれど、ログハウス(ハンドカット)をつくりたい、という人のための本、という位置づけです。アラン・マッキーの「エコロジカルログビルディング」などは、できるだけ地球にダメージを与えずに、全て人力でログハウスをつくる、というコンセプトで書かれていて、ログハウスはエコロジーなもの、という価値観で語られているのです。

80~90年代の途中まで、「山と渓谷社」から出版されていた『夢の丸太小屋に暮らす』。
ログハウスファンなら誰もが一度は手にしたことがある雑誌です。
現在は隔月発行ですが、1990年当時は8号めにして「季刊化決定記念特大号」となっています。この雑誌を私が初めて目にしたのもこの頃だったかな。

この本の中でも、「人の力のみで木を運ぶ方法」などを紹介していますが、当時は、自然に優しい方法で、できるだけ人の力で、というのがログハウスの一つの魅力となっていたようです。人力で皮をむき、チェーンソーを使って丸太を削る。今ではさすがに動力の道具は使いますが、それでも職人の手をこまめに使いながらログハウスはつくられていきます。

地球にダメージを与えない家づくり。初心を思い返す時間でした。




2015-02-16T08:57:00+09:002015.02.16|代表の想い|

管理建築士講習

管理建築士の講習会に出席しました。

平成17年に起きた構造計算書偽装事件を契機として、
再発を防止するために見直された制度のひとつがこの講習。

建築士は「法に定められた規範に基づく責任」はもとより、
それより高次にあるプロとして、
「倫理規範に基づいて果たす責任」が強く要求される。
建築主の期待に応えると同時に、
地域に末永く存在する建築物をつくりだす立場として、
法令順守と公益の立場に立って最善を尽くすこと。

技術的な話のほかに、高い倫理性を持つことが必要。
というような内容でした。

2015-02-06T18:17:00+09:002015.02.06|代表の想い|

すべてはログハウスのために。

私たちは、
住宅性能の向上で先進的に取り組む新木造住宅協議会の勉強会に通ったり、
住宅の性能に関するセミナーや、省エネ講習会に通うなど、
日々アンテナを張り巡らせ、最新の情報を得ています。

ログハウスは、壁は丸太を横に積み、
梁や柱に丸太をつかう(ポスト&ビームは真壁の木造軸組工法)ことが、
特徴で、そこが一般住宅と大きく違うところなのですが、
基礎、屋根、床などのつくり方は一般住宅と共通するところがあります。

ログ壁は重要なのですが、
壁だけで家としてのログハウスの良し悪しを語っても意味がありません。

あるとき、お付き合いのある業者さんから、
ログ21さんは、(一般住宅をつくる工務店が参加する会に参加しているけど)
今後はポスト&ビームとか一般住宅を強化していくのですか?
と聞かれたことがあったのですが、

そうではなく、
すべてはログハウスに活かすためであり、最新の住宅づくりを学ぶことで、
ログハウスの性能を進化させていくことが目的であるのです。

2014-12-20T15:00:00+09:002014.12.20|代表の想い|

自然エネルギーとログハウス

自然エネルギーには、

太陽光、風、水、地熱などがあります。

太陽光パネルはよく知られています。

主に発電として、太陽光パネル、風力、水力がありますが、

そういった機器や動力を使わない、

太陽光、風そのものが自然エネルギーと考えることができます。

建築地の環境によるところもありますが、

太陽光は冬の寒さを緩和するエネルギーとして、

風は夏の暑さをしのぐエネルギーとして

考えられます。

2014-02-15T16:44:00+09:002014.02.15|代表の想い|

今こそログハウス!の魅力

築20年のハンドカットログハウスにおじゃまする機会がありました。

オーナー様が「古いものが好き」で
お住まいになって15年経って「ログハウス以外は考えられない」と
おっしゃるように、
自然な経年変化であめ色になった室内の丸太は、
重厚でかっこよく、落ち着いて、癒されました。

最近はとくに断熱の厚みだとか気密だとかを競い、
人工物でつくられた家に注目が集まっているように感じます。

気密が高いから機械で換気する・・・
北海道で暮らし、現在のエネルギー環境を考えると、
冬の暖かさを保つためには断熱性・気密性は無視できない話です。

外壁面だけでなく、基礎や屋根のつくり方でも
断熱性や気密性が変わるので、
私達も新住協という団体に加盟して、
省エネルギー住宅について日々情報収集をしています。

だけど、
ただ断熱を厚くして、工業化学製品をつめて、そんな家は気持ち良さそうではありません。
それは足るを知るで、やりすぎず、空気のよさや空間の快適性も重要でしょう。

ログハウスの構造は至ってシンプルです。
構造は丸太。
木の蓄熱性、調湿性を最大限に活かした住まいです。

外壁面の断熱性=暖かい家 それだけではなく、
間仕切り壁の蓄熱性というのも注目されています。

いくら外壁の断熱性が高くても、室内に蓄熱性が足りなければ、
エネルギーを消費するということです。

そこで注目されるのが、内装材や、間仕切り壁の蓄熱性能です。
ログハウスは間仕切り壁も無垢材です。
木の蓄熱性は優れています。

次から次へと、化学製品や新しい機器を取り入れる家ではなく、
もっと、シンプルに自然に近い形で、
省エネルギーに取り組みたいと考えています。

今こそログハウス! と力強く思う日々です。

2012-08-14T08:00:00+09:002012.08.14|代表の想い|

北海道産材

私たちは、道南杉ログハウスということで道産材に

関わっていることから、

道産材を活用しようという趣旨のセミナーには積極的に出席している。

どの樹種がどのように活用されているのかを知ることにもなる。

先日、パネルディスカッションを聴いていると、

紹介された物件のその設計者が、

「すべて木だとうるさいので・・・」と言う。。。

そういう感性を強く持っている人が設計者に選ばれた場合。

木と白壁を合わせてとか他の素材と合わせてデザイン的に・・・となる。

北海道産木材は少しつかっている(集成材含む)という印象。

好みは別として、

自治体の意図は北海道林業の活性化なのだから、

もっとドッサリと北海道産木材をつかって、

さすが!と可能性を引き出すもので感動したかったな・・・と。

もう全面無垢材の空間で「道民自慢のもの」ができたら最高。

無垢材の独特の空間。

大人も子供もご老人も喜ぶに違いないはずだ。

その時に紹介された他県の学校体育館の改修工事は、

すべて地元産杉による、

構造も集成材ではなく、無垢材をつかった全面木材の体育館。

技術も存在感も

映像で見るだけでもすごかった。

2012-04-25T15:24:00+09:002012.04.25|代表の想い|

ラフスケッチ

プランを考えるときの最初はいつも、
手描きでラフスケッチをしています。

納得のいくプランができないときは
苦しい時間が続きますが、

こんな図面を何枚も何枚も描いて、
一度書いた線の上をなぞったり、消しゴムで消したり、また書いたり。

こんなことを繰り返しながら、
外観と間取りのバランスがちょうどいいところを探していくのです。

お客さまに提案する最初はいつもこの手描きのラフスケッチ。

それがお客さまに喜ばれたりすると、
実に楽しい時間であったと思うのです。

2011-10-04T00:12:00+09:002011.10.04|代表の想い|

堂宮大工 北村智則さんのお話から

先日、ログハウス21も参加している『木育くファミリー』が主催する

堂宮大工 北村智則さんのお話を聞く会に行ってきました。

北村智則さんは、竹中大工道具館の技能員で、

薬師寺や法隆寺の堂宮大工として知られる西岡常一棟梁の孫弟子さんです。

ポスト&ビーム住宅は、木造軸組み工法の真壁作り。

太い丸太を梁と柱をつかうことも

寺社仏閣の建て方と似ています。

北村さんが、家大工ではなく、宮大工の道へすすんだお話から、

最近の神社仏閣で使われる樹種や、さまざまな樹種の特性について、

そして、宮大工がつかう槍鉋(やりがんな)の実演をしてくださいました。

やってみたい!と思っていたので

「誰かやってみたい方はいますか」とおしゃってくださったときには、

迷わず「はいっ!」と一番に手をあげて・・・指導していただきました。

槍鉋をつかうのは初めてです。



私:「削る技術は何度もやるとできるようになるかもしれませんが、

水平になったかどうかがわかりにくいです・・・相当な経験が必要なんでしょうか。。。」

北村さん:「そうですね、だぶん・・・、わからないでしょうね。

完璧な水平はむずかしいでしょう。」

国産檜(木曽檜は最高級)や台湾檜が採れなくなってきていて、

お寺などの建築には、檜のほかに米ヒバ(イエローシダー)がつかわれる事もあるそうです。

イエローシダーはログハウスにも使われますが、かなり高価なものです。

しかも宮大工が扱う大口径の丸太は長くて重たいので、切り込みを間違えないように

細心の注意を払って木に向かっているのだとか。

当然、柱の建て方や仕口の組み方に、丸太の元末の方向が決まっているので

材を見て使う場所を決める、というのも重要な仕事のひとつだそうです。

また人工乾燥はしないそうです。その理由は、

コストの面や、あくまでわたしの(北村さん)感じ方ですが・・・と前置きした上で、

人工乾燥材だと鉋で仕上げてもツヤが出にくいというか、ポソポソとした表面になって、

仕上がりの質感が違うような気がするのだそうです。

木を扱う仕事人として、興味深く、納得できるお話ばかりで、とても充実した時間でした。

2010-09-03T10:30:00+09:002010.09.03|代表の想い|

木が好きな人へ

ゴールデンウィーク中にもかかわらず、
ログハウス21へお越しいただいたお客さまへは
お礼申し上げます。

ログ21のオーナーさま
もう間もなく着工を迎えるお客さま
いま打ち合わせ中のお客さま
予約制という、ちょっと勇気がいるかもしれない見学会へお越しくださるお客さま

ログハウス21に来てくださるお客さまから
私たちが、いつも感じるのは、
「木が好きだ、木がいい」という想いです。

ハンドカットやマシンカットは紛れもなく木の家。
梁、柱の丸太以外は素材選択の自由度が高いポスト&ビーム住宅をどう提案していくのか。
外璧、内装ともに全面無垢板張おすすめですよ、とお話しています。

キッチンがガスコンロだったり、ユーティリティの給湯が灯油ボイラーのときは、
法律で防火上できない場所もあるし、
もちろんお客さまの好みや考えは最も大切なこと。

私たちがつくるログハウスはどうあるべきか、と考えるときには、
木が好きな人へ・・・・・という想いを大切にしたいといつも思っています。

2010-05-04T23:28:00+09:002010.05.04|代表の想い|