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ログハウスと2020年省エネ基準

2020年に義務化が予定されている改正省エネ法について。

改正省エネ法とは、建築物のエネルギー消費性能を表す基準のこと
(現在は平成28年基準)。
冷暖房効率の高い住宅=断熱性、エネルギー効率の高い設備機器を設置することで、冷暖房に関わる消費エネルギーを削減するためにできる法律です。
現段階では努力義務であり、義務化はあくまでも予定ですが、
急に実施できるものではないので、住宅を建てる会社ならすでに取り組みはされていることです。

日本全国を8つの地域に分けて、
決められた計算方法から出る数値をクリアできればOKです。
北海道は1~3地域(札幌、北広島は2地域)で、
当然、他の地域よりもクリアすべき数値基準は厳しくなっています。

今年のある見学会にご来場されたお客さまからこんな質問がありました。
「2020年になったら北海道でログハウスが建てられなくなると聞いたのですが・・・」

いえいえ、そんなことはありません。

ポスト&ビームもマシンカットも建てられます。

ポスト&ビームは現在のログ21仕様のままで基準はクリアできていますし、

マシンカットはログ厚135㎜でログ壁に付加断熱することなくクリアできます。

外皮性能基準は外壁だけではなく、
床または基礎、屋根断熱、窓、ドアの性能なども合わせて評価しますので、
建物外皮の総合的な性能が求められます。
ログハウスは木材の太さや厚みがある程度決まっているので、他の部分、つまり、
断熱材の厚みと性能、窓(トリプルガラスは必須)、開口部の配置や大きさも関係してきます。


一般住宅もログハウスも同じ。2020年の省エネ基準は、
今の北海道で標準的な温熱環境設計をした上で、
キチンと外皮と一次消費エネルギーの計算をすればクリアできる水準です。

2020年に北海道でログハウスが建てられない、
もし、そう思い込んでいる、建築業者関係の方がいたら、

もう少し詳しく勉強すると分かると思います。
施工技術者講習設計者講習
技術者は必須の講習会ですが、評価の計算方法を習得します。
WEBでも紹介されています。
未来のログハウスオーナーに、誤った情報を発信しないようにしたいものです。

【H31年1月11日追記】
この記事を投稿した翌日の新聞に「住宅の省エネ基準義務化見送りへ」の記事。
もう少し時間をかけて市場に浸透させる、ということになったようです。
ただし、だから何もしなくて良いのではなく、引き続き、
省エネ性能が高いログハウスを追求していきたいと考えています。

2018-12-05T11:48:00+09:002018.12.05|ログ21近況|