月別アーカイブ:6月 2008

道産ハンドカット

7月から道南杉を使ったハンドカットの加工が始まります。
杉はテーパー(元口と末口の径の差)がキツイといわれますが、
今回の杉はそうでもなく、ハンドカットを組むのには文句のつけようがないほど
良い丸太が入ってきました。


思わずほお擦りしたくなるような原木たちですが、
汚れそうなので手で感触を確認。

ダグラス(米松)と違うのは木目の優しさ。
そして辺材と芯材の違いがハッキリしていること。
心材まで削ったところが和風な感じに見えるかもしれませんね。
加工風景は随時アップしていきます。

というわけで、
7月~8月は北広島加工ヤードでハンドカットの組上げを見学することができます。
ハンドカットの迫力を間近で体感したいという方は、ぜひこの機会にお越し下さいませ。

2008-06-27T19:21:00+09:002008.06.27|ハンドカット2008中札内|

こだわりのWRC

WRC=ウェスタンレッドシダー。

ウチのログハウスでは、PB、MCの外壁仕上材の標準仕様です。
その色合いと芳醇な香りが特徴で、耐朽性が極めて高いことで知られています。
原産は北米。日本にも原木は入ってきてますが、ログ用ではなく
ほとんど製材用として加工されてしまいます。希少材でもあり価格は高め。
でも、耐朽性があり長持ちすることを考えれば、それだけの価値はあると思います。
今回の北広島マシンカットの妻壁もこれです。

まだ色を塗る前ですが、この色幅がいいですね。
今日は、現場で外部塗装の下打ち合わせ。
明日、オーナーさまと現場で最終確認です。
WRCの色合いを生かしつつ、個性ある外観を狙いましたが、
塗装仕上がりが待ち遠しく感じられます。

2008-06-22T15:30:00+09:002008.06.22|無垢材・丸太・自然素材|

18年目の本格カナディアン

根室へ行ってきました。
札幌からの距離はなんと450キロ。
車で行くと8~9時間はかかるかな。

ここに、約18年前に我が社で建てたログハウスがあります。
新築間もない頃は、ログを急激に乾燥させないようにと、
オーナーさんは気を使って、薪ストーブの使用も最小限に抑えながら焚いていたとのこと。
そんな風に大事に暮らしていたせいか、ログの干割れは極めて少なく、
室内ログの表面は、18年の年月を感じさせる渋いツヤを出していました。
外観のデザインは古さを感じさせません。

太いものでは直径45センチもあるカナダ産のホワイトスプルースは、
18年経った今でも、その迫力は健在です。

これぞ、ログハウス!って感じ。

初日は晴天に恵まれた旅でしたが、
帰りの今日、北海道は雨の午後でした。。

2008-06-19T23:30:00+09:002008.06.19|オーナー訪問|

ログ材誕生の瞬間

原木の伐採現場に立ち会ってきました。

ほとんどの現場は輸入原木であるダグラスファーを使っていますが、
今回の現場はお客さまの、「ダグラスファーのように硬くなく、音の響きにくい木で」
というリクエストに応えるべく、道内の山で原木を探すことになったのです。

そのおかげで、珍しく伐採前の原木を下見する機会に恵まれました。
とある山の中、伐採業者の案内で辿り着いたのがこの場所。

手入れの行き届いた林の中で、まっすぐ伸びた大木の姿に感動していると、
目の前で切り倒しが始まりました。
あっという間に倒れた大木の樹齢は約70年。
こんなにも長く生きてきた木をこんなにも簡単に切り倒して、
そして何本も使うなんて・・・
正直、ちょっと重たいというか、厳かな気持ちに包まれました。

しかし、このように手入れされた木々たちは、建築用に使われるために
植樹されたのであり、その木を使ってログハウスを造るということは、
いわば畑から採れる農作物を使って料理をするのと同じこと。
つまりここにある木々たちは、ログハウスに使われることによって、
その本来の使命を全うするということなんです。

だからこうして、目の前で倒れている70年生の大木は、
私にその使い方の責任の重さをあらためて気付かせてくれました。
ここで命を終えるのではなく、ここからログ材として生まれ変わるのだと。
だから今回は、そういう意味でも、山を見に来てとても良かったなと思いました。

一方で、
丁寧にそして淡々と手入れをする伐採業者の方もまた丸太を扱う『Logger』です。
ログハウスが完成したら、今回案内してくれた人に写真を送ろうかな。

2008-06-14T13:08:00+09:002008.06.14|ハンドカット2008中札内|

今日は雨

先々週の十勝出張の際に食べた豚丼はウマかった。
いま写真で見てもウマそう。

出張の際にはできるだけご当地グルメを堪能したいと
思っているのですが、こうやって現地の食料文化を知ることも、
見聞を広めるという意味では、社長の仕事の一環。
とはいえないか。。。

でも、つい先日の道南出張の際には函館ラーメンを食べたし、
今度の出張は、北方領土が見える端まで行く予定で、お客さまと
何か美味しいものを食べることも予定に入っておりまして。。。
せっかく行くのですからね、北海道の自然の恵みを頂くのは
悪いことではありません(いいわけがましい)。

もちろん、仕事はキッチリと終わらせて、ですけども。

1週間前から今日だけが雨の予報で、
そして予報どおり今日は雨。
事務所でおとなしく、今後の計画を練っていたのでした。

祝・新ブログ1周年。

2008-06-06T14:30:00+09:002008.06.06|Logger紀行|

大きな屋根

北広島マシンカットの現場は屋根工事中。
アウトリガーによるログの張り出しがあるので
屋根がとても大きいのです。

軒を深くし、屋根を大きくする理由はただひとつ。
「ログを守るため」
ログにとって一番の大敵は雨です。
雨からログを守るために定期的に塗装をしなければなりませんが、
一番良いのは雨に当たらないようにすること。
塗装メンテナンスの回数もグッと減ります。
反対に、直射日光をさえぎることになるので、
日が入りにくくなりますが、
吹抜けや天窓をうまく配置すれば
決して暗くはなりません。

その他にも土地の広さや、落雪の関係など、
様々な条件があるので、全てのログハウスが
こうして軒を深くすることはできませんが、
できればログハウスの屋根は軒を深くしたいものです。

あと、2階の床面積を広くするか、
壁を少し立ち上げるかを選べるのも
アウトリガーのメリットかな。

2008-06-04T12:54:00+09:002008.06.04|メンテナンス|

庭めぐり

自宅の庭づくりを自分たちの手でやってみるか~
ということになり、我が家では雪解けの時期から
庭づくりの研究が始まっています。
今後のためにもと、道内にある庭園やファームなどを訪れて、
参考になるところを探しているのです。

今回、自宅の庭のテーマは、「自然な庭」。
ちょっと漠然としてますがそれは、完成がない、というか、
ある程度の形になるまでには何年かかかりそうな、というイメージなんです。
たとえば、草木の成長を待つとか、木の風化した感じが出るまでに
少し時間がかかったりとかということ。
いいかえると、完成を目指すというよりも、
毎年の変化を楽しめる庭、ということになるのかな。

つい先日から工事に取り掛かり始めたばかりなので、
写真はまだありませんが、
楽しみながらやっていこうと思っております。

この写真は十勝、旭川の庭園めぐりをしたときのもの。

このウラには滝がありましたが、そこまでは。。

こんな塀や、レンガで積み上げるオブジェもやってみたい。
ログハウスに合うだろうなぁ。

2008-06-01T17:27:00+09:002008.06.01|Logger紀行|