月別アーカイブ:8月 2007

P&Bログ建込

きのうは新十津川町P&B(注)のログ建込でした。

基礎ができたあと、はじめて家のかたちがログでつくられるこの工程は、
我々プロにとっても血湧き肉踊る瞬間です。

特に、丸太の原木から皮をむいて加工しているので、
このようにログハウスに使われることで、
また新たな命が宿っているのではないかとさえ思います。


今こうして現地に建った姿をみると、
そう思うのも決して大げさなことではないと感じます。

新十津川町のP&Bは、建築中いつでも見学できます。
見学希望の方はログハウス21までお問合せください。
担当:松延(まつのぶ)まで。

(注)P&B=ポスト&ビーム(柱と梁をログで造る工法)と読みます。

2007-08-30T13:45:00+09:002007.08.30|ポスト&ビーム2009札幌|

基礎工事のチェックポイント

住宅の基礎工事で最低チェックすべきポイントはこの3つ。
鉄筋と凍結深度、地盤調査です。

木造住宅で鉄筋コンクリートを使用するのはほとんど基礎工事のときだけ。
「耐震偽装」問題で大きく取り上げられたのがこの鉄筋の入れ方です。
鉄筋の太さを細くしたり、間隔を広くしたりして鉄筋の量を減らしてしまったんですね。
とんでもないことです。

住宅の基礎の場合は、コンクリートの厚さや高さのパターンが
ほとんど決まっていて、それに合った鉄筋を配置していけばよいので、
大掛かりな構造計算をするまでもないのですが、
高基礎にしたり、地下室を造る場合は、キチンと構造計算をします。

基礎がしっかり出来ていないと、
いくら木造部分の構造がしっかりしていても意味がありません。

あとは地盤調査と凍結深度。
基礎工事の前には必ず専門業者による地盤調査をして、
地盤の強度を確認するのと、各地域で決められている
凍結深度(基礎のいちばん深いところの数値)を守って
工事をすること。

いずれも、あとから確認できないところなので、
しっかりとしたチェックが必要です。

2007-08-27T13:44:00+09:002007.08.27|工法|

ログの木組み

P&Bなどで、
太い丸太を組むときには、必ず金物で補強しますが、
これは地震や台風の多い日本では欠かせない作業です。
でも、金物はあくまで補強のためにあるのですから、
本来ならば、木組みだけで強度が出ているのが理想ですよね。

1~2年後には乾燥が進んで丸太が縮むので、あまり手の込んだ
仕口や継ぎ手(木の組み方のこと)は必要ない、という考え方もありますが、
あとでそうなるなら尚のこと、最初からキチンと組むべきだと我々は考えます。
その方が木組みの強度が増すからです。

通常の在来工法に使う木だったら、
工場生産でこんな加工が素早くできますが、
これだけ太いと手作業でしかできません。。

2007-08-24T17:01:00+09:002007.08.24|工法|

傾斜地に着工

札幌でもP&Bが着工。

傾斜地のため、念入りに高さと配置を確認、調査しました。

目検討、とか目測などと言いますが人間の見た目というのは、
意外に当てにならないもの。
仕事上、水平垂直の目検討には自信がありますが、
高低差というのはとても難しい。
土地の傾斜を目測で言っても当たらない場合がほとんどです(笑)。
だから、高さだけはプロに任せてちゃんとした機械で計測すべきです。

しかもそれは土地を買う前にしないと、
たとえ土地代が相場よりも安かったとしても、
基礎工事の費用として大きくふりかかってくるのです。
だから、この作業を抜かしてしまうと、費用の面で思わぬ出費・・・
ということにもなりかねないのです。

土地さがしの中で傾斜地を検討する場合、
土地の高低差の資料がないか、あるいは
どれだけの高低差があるのか、ということを
不動産屋さんに聞いてみるようにしましょう。
また、資料がない場合、建築会社でも簡単な計測ができるので
相談してみるのも良いと思いますよ。

2007-08-21T16:37:00+09:002007.08.21|ポスト&ビーム2007札幌|

基礎工事完了!

新十津川町に建つP&B住宅の基礎工事がひとまず完了。

しばらくこの状態のままにしておき、ログ建込の時を待ちます。

家を建てる年、お施主さまは特に忙しい1年になります。
工事が終わるまでのあいだは、
気合が入りすぎて体調など崩さぬように、
ログハウス造りを楽しんでください。

今回のお施主さまは既に、その先を見据えて
薪集めに取り掛かっていますが。。。^^;

2007-08-09T20:55:00+09:002007.08.09|ポスト&ビーム2009札幌|

ログハウスしかない!と思ったワケ その5

人間、覚悟を決めると強いもので、
大変なことが起きてもこれは修行だ!と思えるものだ。
修行だと思えれば乗り越えることができる。
また、ツラさには限度がないので、
自分がツライと思ったらそれが限度になる。
つまり、ツライかツラくないかを決めているのは自分自身ということだ。

しかし私が学生の頃、ラグビーをやってたときの練習はツラかった。
これは地獄だ・・・なんて思うこともあった。
肉体的なツラさはまたちょっと種類が違うのかもしれないけど、
あの時の自分の限界は少し低かったのかもしれない。。。

でも今ならその理由が分かる。
練習は「こなすもの」と思っていたからだ。

で、何が言いたいかというと、

私はこの仕事をしていてツライ、と思ったことはないということ。

今は、仕事とはいえ、
やらされているわけでもこなしているわけでもないからである。
自分が好きで選んだ道、
どんなことが起きても自分がなんとかしなければ、
という思考回路になっているために
自分の限界レベルが異常に高いのである。
もちろん、大変なことはいっぱいある。
でもそれをツライと思わないでいられるのも、
「ログハウスしかない!」っていう覚悟ができたからだと思う。

ラグビーも好きだったんだけど、
練習に対しても、これは修行だ!って思えて取り組むことができていたら、
自分の限界がもっと上のレベルにあったことだろう。

そしてその後、きっと有名な選手に育っていたに違いない(笑)

2007-08-04T17:04:00+09:002007.08.04|代表の想い|