以前に何度も繰り返して読んでいた雑誌類を引っ張り出してみた。
会社の書庫には夢丸の創刊号から揃っていて、
かつて皆が参考にしたデルラドムスキーの連載コーナー『究極のログビルディング』や、
海外のログハウスビルドのハウツー本など、時間を忘れて読みふけってしまいました。

アメリカ、カナダはもちろんのこと、ロシアやスウェーデンのログ加工の教科書などもあります。基本的に、プロではないけれど、ログハウス(ハンドカット)をつくりたい、という人のための本、という位置づけです。アラン・マッキーの「エコロジカルログビルディング」などは、できるだけ地球にダメージを与えずに、全て人力でログハウスをつくる、というコンセプトで書かれていて、ログハウスはエコロジーなもの、という価値観で語られているのです。

80~90年代の途中まで、「山と渓谷社」から出版されていた『夢の丸太小屋に暮らす』。
ログハウスファンなら誰もが一度は手にしたことがある雑誌です。
現在は隔月発行ですが、1990年当時は8号めにして「季刊化決定記念特大号」となっています。この雑誌を私が初めて目にしたのもこの頃だったかな。

この本の中でも、「人の力のみで木を運ぶ方法」などを紹介していますが、当時は、自然に優しい方法で、できるだけ人の力で、というのがログハウスの一つの魅力となっていたようです。人力で皮をむき、チェーンソーを使って丸太を削る。今ではさすがに動力の道具は使いますが、それでも職人の手をこまめに使いながらログハウスはつくられていきます。

地球にダメージを与えない家づくり。初心を思い返す時間でした。