築20年のハンドカットログハウスにおじゃまする機会がありました。

オーナー様が「古いものが好き」で
お住まいになって15年経って「ログハウス以外は考えられない」と
おっしゃるように、
自然な経年変化であめ色になった室内の丸太は、
重厚でかっこよく、落ち着いて、癒されました。

最近はとくに断熱の厚みだとか気密だとかを競い、
人工物でつくられた家に注目が集まっているように感じます。

気密が高いから機械で換気する・・・
北海道で暮らし、現在のエネルギー環境を考えると、
冬の暖かさを保つためには断熱性・気密性は無視できない話です。

外壁面だけでなく、基礎や屋根のつくり方でも
断熱性や気密性が変わるので、
私達も新住協という団体に加盟して、
省エネルギー住宅について日々情報収集をしています。

だけど、
ただ断熱を厚くして、工業化学製品をつめて、そんな家は気持ち良さそうではありません。
それは足るを知るで、やりすぎず、空気のよさや空間の快適性も重要でしょう。

ログハウスの構造は至ってシンプルです。
構造は丸太。
木の蓄熱性、調湿性を最大限に活かした住まいです。

外壁面の断熱性=暖かい家 それだけではなく、
間仕切り壁の蓄熱性というのも注目されています。

いくら外壁の断熱性が高くても、室内に蓄熱性が足りなければ、
エネルギーを消費するということです。

そこで注目されるのが、内装材や、間仕切り壁の蓄熱性能です。
ログハウスは間仕切り壁も無垢材です。
木の蓄熱性は優れています。

次から次へと、化学製品や新しい機器を取り入れる家ではなく、
もっと、シンプルに自然に近い形で、
省エネルギーに取り組みたいと考えています。

今こそログハウス! と力強く思う日々です。