年間アーカイブ: 2009

北海道ログハウスの第一歩

道北へ出張しましたので、朱鞠内湖キャンプ場管理棟へ寄りました。
弊社が平成3年に建築したハンドカットログハウスです。


新築時↓


新築時の姿と比べると落ち着いた外観になっています。
弊社で何度かメンテナンスをしていますが、ログの状態は良好で、
ログ看板も良い雰囲気を醸し出しておりました。

北海道のログハウスは、ハンドカットログハウスからはじまりました。
その第一歩を踏み出したのは弊社創業者でした。創業者の福多(現会長)は
世界を旅して歩いています。その渡航暦は10年前に聞いたときには100カ国
を超えていました。現在はどのくらいになっているのでしょう。本人も数えていない
かもしれません。

35年ほど前にフィンランドでみたログハウスに感動し、
『これを日本に、いや北海道に建てよう!』と思いを強く抱き帰国。その後、
日本で初めて二階建てログハウスの建設大臣(当時)許可を受けたのは、
ログハウス21であり創業者の福多でした。24年ほど前のことです。
その1棟目のログハウスは、現在も北海道の湖畔で素敵なカフェとして
営業しています。

ログハウス21は日本のログハウス業界の中では草分け的存在です。しかしながら、
気候の異なる北米や北欧の建築様式とくにハンドカットログハウスを北海道へ持ち込む
には、施工技術やその維持管理方法、つまりメンテナンスに試行錯誤したのは言うまでもありません。
(北欧は北海道と気候が似ていると言われていますが、似ているだけで同じではないと
考えます。)

北海道でログハウスの第一歩を築いたが故の反省と経験は、今も受け継いでいます。

2009-07-14T09:04:00+09:002009.07.14|代表の想い|

現場検査

工事が始まってから、最初の現場検査は基礎工事の「配筋検査」です。
鉄筋の仕様と、配筋のピッチや補強すべき部分の組み方などを確認します。

コンクリートを打設すると見えなくなってしまう部分なので、
立会い検査をした上で、記録写真を残しておくのです。

「配筋検査」の次は「躯体工事の完了検査」です。
概ね屋根が完成した段階で行う検査ですが、
使用している材料や金物の取付などを確認します。
これも、仕上材を貼ってしまったら見えなくなる部分なので、
大事な確認作業となるのです。

公的な現場検査は、このほかに行政による完了検査で終わりですが、
住宅金融支援機構の「フラット35」を利用する場合には、
これまでの検査のほかに「設計審査」があり、融資対象物件への
厳しい事前チェックがなされるのです。

住宅現場においてはここ数年、消費者保護と長期優良住宅の観点から、
様々な新しい法律が施行、もしくは改正されてきました。
非常に良い方向であると思うのですが、
同時に、ルールが増えることによって造る家の形が
規格的になりはしないかと、少し心配するところもあります。

当然不合格の物件がでたことはひとつもありません。
現場検査は最低限守らなければならないルールのひとつ。
そのルールの中でログハウス21は、
「我が家だけのオリジナルな家」を造っていかねば、と思っています。

丸太を使うログハウスは、一般木造住宅が使っている材料よりもはるかに太い材料を
使っている構造体であり、金物も特注で作らせた太いものを使用しています。
ログハウス21が造る家は、「検査合格」よりもひとつ上の安心感がある建物、なのです。

2009-07-10T15:49:00+09:002009.07.10|工法|

わが家はオリジナルで


「木の家」といっても
様々な樹種があり、それぞれに木目や、色合いに特長を持っています。

私たちが扱う無垢材には、パイン材・カバ材・ヒバ・米杉・米松・道南杉・カラマツなどがあり、
木目や色合いも異なり、それぞれに魅力があります。

とくに室内では、お客さまの嗜好により、
たいてい2~3種類、ときには4種類の樹種と
これに、漆喰とか珪藻土を合わせて空間をつくり上げています。

数種類の樹種をうまく調和させる技術では、
視線を考慮した張り分けの位置、面などのバランスをとることが、
全体を調和させるポイントだと考えています。

それぞれの樹種の個性がうまく調和することで、
「木の家」が持つ味わい深さ がかもし出されます。

オリジナリティのある素敵な「家族だけの木の家」ができあがるのです。

*写真は美瑛町のアトリエ「貴妃花」さんのもの。
さまざまな樹種のもつ色合いを活かした作品がたくさんあります。
無塗装だそうです。(中央の木は書き入れています)
背景はレッドシダーの内壁

2009-06-24T17:46:00+09:002009.06.24|無垢材・丸太・自然素材|

木育(もくいく)ファミリーに参加しています

木育ファミリーとは、

木とふれあい、木に学び、木と生きる
こどもをはじめとするすべての人が、
木を身近に使っていくことを通して、
人と、木や森とのかかわりを主体的に考えられる
豊かなこころを育むことです。
木育ファミリーホームページより)

という理念に賛同する個人、企業、団体の集まりです。

ログハウス21は、たくさんの無垢材、たくさんの樹種を扱う会社として、
木とかかわり合い生きていくことの大切さを考えていきたいと思い、
賛助会員として参加しています。

その木育ファミリーの会員証である「木の卵」。
先日総会があり、今年の分を頂いてきました。
木の特質を擬人化した木育占いというのがあり、
これが、親しみやすく、おもしろいのでご紹介いたします。


(左は今年選んだエンジュ、右は昨年選んだクルミ。背景はカバの床材)

エンジュを選んだあなたは

マメ科の広葉落葉樹、インゲン豆状の種がつく木。
材は暗めで独特の質感。
堅くて重く、保存性がいいことから床柱、家具材に。
「延寿」でお守り、「槐」の字で魔よけに使われることも。
そんなあなたは、
一見近寄り難い印象のある人。もっと自分の世界を外にアピールしてみては?

クルミを選んだあなたは

クルミ科の広葉落葉樹で、
その中でも実を食用にするのは、テウチクルミ。
木材に使用するのはオニグルミが多く、種類が異なります。
材は落ち着いた渋みのある茶色で、
ヨーロッパなどでは人気のある家具材。
そんなあなたは
落ち着いた印象を与え、周囲を和ませる存在。

(木育ファミリー木育占いより)

(他には、エゾマツ・サクラ・イチイ・キハダ・セン・ニレ・ホオ・ナラ等)
木育ファミリーHP

2009-06-16T12:37:00+09:002009.06.16|無垢材・丸太・自然素材|

19年目のハンドカットログハウス

平成2年、弊社がログコテージ建設を担った
美深(びふか)アイランドのハンドカットログハウスのコテージ4棟です。
昨日、道北方面への出張で時間ができたので立ち寄りました。


美深アイランドは、温泉施設のすぐ側に、
木立や芝生が心地よい、清潔なトイレと炊事施設を完備したオートキャンプ場です。
この時期の平日にして、すでに10組以上のキャンパーさんが、ゆったりと流れる時間を
楽しんでおられました。

平成13年に弊社によるメンテナンスと、
平成19年に美深町が自己メンテナンスを行っています。

ログハウスの維持管理に換気は重要です。
住宅としてのログハウスは、人が住むことで、
家が温まり、対流や換気が自然なかたちで行われます。

別荘やコテージでは夏の湿気対策のために、
室内の換気扇を入れたり、床下の換気口を開け、
家全体の風通しをよくすることがとても重要になります。

ハンドカットログハウスはたくさんの丸太を積む工法でつくられています。
冬に、しばらく誰も使わずに暖房も入っていないと、ログは冷え、
温まるまでに時間がかかります。
一度温まると冷えにくくなります。
それは丸太の特長であり暖かさの理由のひとつでもあります。

19年目に入ったハンドカットログハウスは、
美深の自然によく調和し、堂々たる佇まいでした。

2009-06-06T17:39:00+09:002009.06.06|メンテナンス|

自然の中の現場

着工したのはまだ雪深い頃の3月で、
周辺の木々は葉一枚も付けていませんでしたが、
この3ヶ月で周りの風景はガラリと変わりました。

周りの木々は人工的に植えられたものではなく
もともとそこに自生していたもの。

それらをできるだけ伐採しないで家を建てて欲しい、
というのが建主様のご希望でした。
かなり家に近い場所にも木が立っています。
少し離れて家を見ると、本当に周りの風景に溶け込んでいる。
「木の家」だからこそ、ですね。

「山小屋」住宅は、今月中に完成する予定です。
見学ご希望の方は、気軽にお問い合わせくださいませ。

ログハウス21 HP

2009-06-03T22:59:00+09:002009.06.03|木の家2009余市|

TV取材~道産材特集~

「道南杉」の外壁材を施工中のところを取材したい、ということで、
現在建築中の物件がある余市でTV取材を受けることになりました。

番組は、以前にも取り上げて頂いたことがあるTVHの「けいざいナビ」

今回は「道産材」特集のなかのひとコマで紹介されるようです。

簡単なインタビューのあと、道南杉を施工しているところの撮影が、
時間をかけて行われました。

こんなアップの撮影に・・・

大工は緊張していろんなモノを落としていました(笑)。。

今回の道南杉の外壁材は工場で確認したとおりの良材で
杉板の風合いと質感が周囲の景観にとてもマッチしています。

放送は7月頃になるとのこと。多くの人に見てもらって
道南杉の良さを知って頂けたらと思います。
放送日が決まったらまたお知らせします。

札幌P&B見学会のお知らせ

2009-05-15T08:27:00+09:002009.05.15|メディア掲載など|

今年の庭づくり

ゴールデンウィーク期間中に、
弊社のモデル住宅及び事務所に足をお運び頂いた皆様には
お礼申し上げます。

さて、札幌近郊はよいお天気が続きましたね。
みなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか。

中島公園の園芸市やガーデニングショップ、ホームセンターはどこも盛況のようでしたね。

ログハウス21はほぼ年中無休ですが、
GW中の朝は、いつもよりのんびり過ごして、庭仕事をしてからの出勤でした。

2007年末に完成したモデル住宅は、
昨年夏に、ようやく庭の形ができあがり、ウッドデッキや駐車場スペースが完成。

駐車スペースのレンガと丸太のアプローチ全て家族の手づくりです。

今年はロックガーデンの手入れと少しだけ菜園ができたら・・・と思っています。

ボーダーガーデンの宿根草は二年目です。
まだ株が小さくてすき間が目立ちますが、
タイツリソウやベルゲニアが彩を差しています。
タイツリソウ

ベルゲニア

原種系チューリップはまだ蕾・・・・そろそろ咲きそうかな?
ジューンベリーは花芽が見当たらず・・・来年のお楽しみになりそうです。

こちら手付かずの傾斜地。

土地に埋まっていた岩を無造作に置いているだけなのですが・・・
園芸市で買った木蓮を植えてくれた造園屋さんに、
「ログハウスに似合っている、ここはあまり手を入れないほうがいい、」とお褒めの言葉を頂き、うれしくなって、
「枝垂桜が似合うよ。」という言葉に乗って、さらに枝垂桜も2、3日前に植栽し、今後は、
少しずつ野草を植えていきたいと思っているところです。

ログハウスの楽しみ方はさまざま、どんな暮らしを描いてますか。

5月中に見学会を予定しております。
どうぞお気軽においでくださいませ。

ログハウス21HP

2009-05-08T23:17:00+09:002009.05.08|ログ21近況|

道南杉の工場

現在施工中の家の外壁には「道南杉」を使います。
先日、その外壁材をつくっている工場を訪れ、
道南杉の現状と今後の展望などの話を聞いて来ました。

自社で育てている杉林から切り出された立派な丸太は、
50~60年生のもの。


杉は耐候性があるので、外装材としてもよく使われているのですが、
特に赤身の部分(丸太の中心に近いところ)の耐朽性は
ヒノキを上回っているとのお話でした。

今回の外壁にもこの道南杉の板を使いますが、
赤身の割合が多い良質な製品であることをあらためて確認してきました。

今後は道産カラマツ材についても、実際に目で見、生産者にお話を聞く機会を
つくりたいと思っています。

2009-04-26T21:57:00+09:002009.04.26|無垢材・丸太・自然素材|

建築ロケーション

現在建築中の家は余市町の海に近いところに建っています。

山の傾斜を活かし、日当たりと眺めを重視した配置にこだわりました。
南斜面の2階に立つとこんな風景が広がります。

傾斜地では、土の掘削量やコンクリートの量が多くなるので、
平坦地よりも基礎工事の費用があがります。

ですが、傾斜地の坪単価は相場よりも安いことが多いのです。

その差額を基礎代に回して、
傾斜を利用した地下室の設置やビルトインガレージなどを造れば、
基礎部分を有効活用することができます。

平坦地で家を建てる予算とトータルして同じくらいなら、
傾斜地を選択して家づくりに予算をかけたほうが、
結果的に満足度が上がる場合もあるのです。

小高い山の中腹に建つこの『山小屋風住宅』は、
晴天が続くなか、順調に工事が進んでいます。
工事中の現場見学はいつでも可能です。
現地の詳しい情報をお知らせしますので、
気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらまで 
メール info@loghouse21.co.jp
お電話 011-375-4651

Log House 21 HP

2009-04-11T14:15:00+09:002009.04.11|木の家2009余市|