木の風合いそのままで
夕張P&B住宅はもうすぐ完成。
木をたっぷりとつかったP&Bの現場周辺は、
あたり一面、木の香りが充満しています。
建主さまのリクエストは、わが家の丸太版。
仕上材を選択できるP&Bの壁材にはもちろん「木」をつかうことに。
外観は、ダグラスファーの丸太とレッドシダーの風合いを生かした色を選択。
テレビの取材 ~どさんこログハウス~
「道南杉のログハウス建築に取り組む会社」
ということでテレビ取材を受けました。
道南杉を使い始めた経緯やログハウスのこと、
木の家と環境のことについて語らせていただきました。
取材スタッフの方々は総勢5名。
ディレクターさんがまとめ役で、撮影しながらその場でこうしよう、ああしようと、
出来上がりのイメージをレポーターさんやカメラマンさんと話し合う。
そんな仕事の手際よさに感心している余裕は私になく、
自分でもビックリするくらいガチガチに緊張している私に気を使いながら
「何度でも撮りなおせますから~」って(笑)。
撮影チームのみなさんは礼儀正しくて明るい。
チームワークと場の雰囲気づくりを大切にするから
良い番組ができるんですね。
放送されるのはテレビ北海道(TVH)の「経済ナビ45」という番組のなかの
「経済まナビ隊」という5分くらいのコーナー。
私のほうが学ばせてもらったというかんじです。
放送は今週の29日(土)朝9:00~9:45
緊張でガチガチになっている私ではありますが、
なんとか伝えようとがんばりました。
ぜひご覧くださいませ。
道南杉ログハウスの過去ログはこちら
木の塗装
夕張P&B住宅、塗装前の外観です。
木を外部に使うときは塗装で保護しなければなりません。
特にレッドシダーは年輪が詰まっていて自然な色幅がありますので、
その良さを生かした塗装を心がけています。
今回外部に使用するのは臭いがほとんどしない水性の塗料です。
最近使い始めていますが、浸透性なので木目が消えず木の質感はそのままに
仕上げることができます。外壁のレッドシダーは材そのものに耐朽性があることで
知られていますが、塗装をすることでさらにその耐朽性があがります。
この塗料は、耐水性と防腐性能をも兼ねそなえているので、
木肌の表情を生かしつつ経年変化を味わうにはとても適した塗料ではないかなと
思っております。
中札内の道南杉ハンドカットに使用したのは以前から気になっていた「ウッド・ロング・エコ」。
オーナー様からもぜひ使いたいということで今回初めてその機会を得ましたが、
これは説明書によると基本的に再塗装不要というもの。樹種によって発色の違いがあり、
色を選べないところはあるのですが、道南杉の場合はとても渋い色が出ています。
これも時が経つと色が変わっていくそうです。注目していきたい塗料のひとつです。
塗装ひとつで建物のイメージや木の生かしかたが変わってきます。
ログハウス21は塗装にもこだわり、木の質感を生かすことを大切にしていきたいと
思っています。
木のリサイクル
ログハウス21加工場では木クズが大量に発生します。
なかでも、チェーンソーを使ったときに出るオガクズはフワフワなので、量もかさばります。
P&Bの住宅1棟で4~5㎥くらいは出るでしょうか。
ログハウス21ではこれをゴミとして処理するのではなく、
木クズをリサイクルしている工場に持ち込んでいます。
代表的なのがペレットストーブの燃料。
木クズを粉砕したあと、何も混ぜることなく圧縮して固めるだけでこうなります。
オガクズ以外にも、木っ端や木の表面についている皮も
工場に持ち込んでリサイクルしてもっらています。
それらは、ペレット以外の木質燃料の原料になったり、パルプのチップになっているのです。
丸太は、ログハウス21の加工場に原木の状態で到着し、
ビルダーが製品として加工しますが、発生したオガクズや木っ端は
絶対にゴミとしては燃やしません。リサイクル工場に持ち込んで再利用してもらっています。
木はとても優れた素材。家を造るために使用する部位以外に
捨ててしまうような部分はひとつも無いと思っています。
余った短い丸太や曲がり木の端材でちょっとした小物を作ることができますし、
薪割りをすれば、薪ストーブの燃料にもなります。
木を再利用し、無駄にしてはいけない気持ちを持つこと。
我々造るものが持たなければならないとても大切なことだと思います。
ログハウス21の断熱工事
ログハウスは夏涼しく、冬暖かい建物。
しかしログハウスといえども、
実際はログ以外の床があって、屋根、天井があって、P&Bだと丸太以外の壁があるので、
その部分の断熱をキチンと施工しないとそうなりません。
ログハウス21の断熱工事は、BIB断熱工法を採用しています。
BIB断熱工法の特徴は、
・吹き込み用グラスウール断熱材を使用。繊維同士が接着し固定するため垂直の壁や
斜め天井に使用しても、振動や衝撃による沈下や変形の心配がない。そのため、
高い断熱性を恒久的に維持する。
・吹き込むことにより断熱材が隙間なく入り込むので、暖房配管や電気、電話などの配線周り
の施工も手間がかからず完璧に施工できる。
・短時間で施工できるので、施工直後に全てを一度に見渡しチェックすることができる。
・木材が乾燥などによってやせても、断熱材には弾力性があるので木材面に対して
隙間ができない。
・無機質材料のため不燃性であること。
・IBEC(財:建築環境・省エネルギー機構)の評定取得工法なので安心して採用できる。
*上の写真左側のピンク部分がBIB断熱。シートに穴をあけてそこから機械で吹き込む。
ちなみに天井の黄色の断熱材は2F床の防音のために吹き込んでいます。
そして、断熱材の性能を永続的に効果あるものにするのがこの銀色の防湿シートです。
これを断熱工事が終わったあとに上から貼ります。
これは室内で人が生活する時に出る水蒸気を断熱層の中に侵入させない役割を果たす
ものです。このシートを気密テープで隙間なく貼っていきますが、特に丸太との間は気密
テープを念入りに貼り、丸太がやせても切れ目ができないようにします。
さらに、このシートにはアルミを蒸着させていて、輻射効果を持たせています。つまり魔法瓶のような保温効果が期待できるということです。防湿+保温という優れたシートをBIB工法とともに採用し、確かで丁寧な施工をすることによって、恒久的に高い断熱性を維持することができるのです。
ログハウス21は以上の理由でBIB工法を採用していますが、技術は日々進化しています。
魅力的で楽しいログハウス、プラス暮らしやすさを追求するため、我々も断熱に限らず住宅性能に関する研究を続けています。
そして工法云々も大事ではありますが、どの工法でも一番大事なことは「確かな施工」です。
ログハウス21は私たちが造るログハウスに最適な工法を選択し、確かで丁寧な施工をすることがとても大事なことであると考えています。
夕張P&B レッドシダー
夕張の現場は外壁工事中。
外壁は全面レッドシダー張りです。
レッドシダーはデッキや屋根材にも使用されているように
外部使用でも耐朽性が高いことで知られています。
ログハウス21がこのレッドシダーを多く採用しているのも
耐朽性が高いことと、その色と素材感がログハウスに合うこと。
木という素材は人間の五感にプラスに働きかける作用を持っていて、
木に触れ育つことは、人の成長にも良い影響を及ぼすといわれています。
見た目や触り心地、木の香り(レッドシダーはとてもいい香りがします)、木をたたく音。
育ち盛りのお子さんだけでなく、働き盛りの大人や第二の人生を迎える方々にとっても、
プラスに働くこと間違いなしです。
レッドシダーは、人の五感に響き、木肌の表情や質感を大いに感じることができる木であり、
ログハウスの雰囲気にもバッチリ合っていると思うのです。
仕上り、乞うご期待。
夕張P&B ログ建込
夕張市のP&B住宅が始まりました。
外壁はレッドシダーで室内はパイン材。木をふんだんに使ったP&Bです。
木に囲まれた空間は、住んでみると想像以上に気持ちの良いものです。
さらに間取りの工夫次第で、たとえば、天井を高くしたり、吹抜けなどをうまく配置すれば、
開放的で、より気持ちのいい空間が造れます。
人の感じ方は様々ではありますが、私なんかは特に、寝転んで天井を見上げた時に、
木の質感の贅沢さを感じちゃいますね~。
塗り壁などの他素材を効果的に貼り分けるのもオシャレです。
部屋ごとに高さを変えたり、色を変えたりとかするのは、
デザイン的にこだわってイイところかもしれません。
いずれにしても、ログハウスは丸太が主役。
この丸太の持つ迫力を生かしたプランニングを常に心がけています。
夕張P&Bはまだ始まったばかりですが、完成が楽しみです。