北海道近代美術館で行われている建築家展に行ってきました。

北海道の住宅や公共建築など幅広いジャンルの作品が
写真や模型、フィルムなどで展示されています。

作品の中にログハウスはありませんでしたが、
思わず立ち止まって見入ってしまう作品が多く、
じっくりと会場内をみてまわりました。

今後の自分の仕事にも役に立ちそうな
プラスの力をもらったような気がします。
建築家展は明日まで。

今回のお目当ては藤森照信先生の講演会
『自然素材を生かした藤森流建築の作り方』。
アッという間の2時間でしたが、
すごく楽しく、おもしろいお話でした。

お話の中で、
「自然素材の良いところのひとつに、
古くなったり傷ついたりしてもそれが気にならないというか、
かえって古くなるほど味が出てきたりする、
そういうのが良いと思うし、私は好きなんです。
新建材やプラスチックのような素材は、少しでも
傷ついていたり、汚れたりするとすごく気になる。
扱いやすいとか狂いが少ないというのは
非常に優れものでしかも安価で手に入るので、
とても便利なんですが、私は好きになれません。」
というようなことを仰っていて、
私はそれに大きくうなずきながら聴いていました。

ログハウスにしても同じようなことが言えるよなぁ、って思う。
古くなっていくことを受け入れて認め、
それを良いと思える感性を持ち続けていたいと思いました。

また藤森先生は、
直線であるとか、ピタぁーっと揃っているのが
お嫌いだそうで、他と違うとか、デコボコとか不揃いが大好きだとのこと。

手がけた作品をスライドで紹介して頂きましたが、
建築中の経緯やコンセプトも含めて、
どこかコミカルでププッと吹き出しそうな作品が多く、
面白オカシくもあり、勇気と元気をもらった講演会でもありました。