フィンランドの森
フィンランドは森と湖の国ですが、
北海道とは違い、多くは山ではなく、
緩やかな丘陵地帯に森林が形成されています。
私が行った森は欧州赤松(いわゆるパイン)の森で、
ほとんど人の手入れがなされていない森ということでしたが、
まるでキチンと整備されているかのような佇まいでした。
太陽の光が地面まで良く届いていますね。
間伐はおよそ100年ほど前にしたと聞いている、とのこと。。
しかし、雑草の背丈が低いですね。下草刈りもやっていないそう。
ベリーの実がたくさん成っていました。
案内してくれた友人が所有しているサウナキャビン。
この角度は絵になります。
私が指差している高さが1メートルちょっとくらいでしょうか。
この高さになるまでに約15年くらいかかるとのこと。
この太さで約80~100年。
つい先日あった強風で、倒れたパインの木を見せてくれましたが、
確かに、年輪は数え切れないほど密です。
ゆっくり育つことが年輪を密にさせるのですが、
理由は二つ。
寒い地域であることと、土壌の悪さ(と言っていいのか分かりませんが)、だそうです。
これがその土。土というより砂浜の砂のような感じです。
でも木は育たないわけではなく、
育つのに必要な条件は最低限あるということなのでしょうね。
絶妙なバランスです。
これがサウナキャビン。スモークサウナらしく、入口や中まで丸太は
ススで黒くなっていました。入っている人間も真っ黒になるんでしょうか?
入るか?と言われそうで、聞けませんでした。
今こそログハウス!の魅力
築20年のハンドカットログハウスにおじゃまする機会がありました。
オーナー様が「古いものが好き」で
お住まいになって15年経って「ログハウス以外は考えられない」と
おっしゃるように、
自然な経年変化であめ色になった室内の丸太は、
重厚でかっこよく、落ち着いて、癒されました。
最近はとくに断熱の厚みだとか気密だとかを競い、
人工物でつくられた家に注目が集まっているように感じます。
気密が高いから機械で換気する・・・
北海道で暮らし、現在のエネルギー環境を考えると、
冬の暖かさを保つためには断熱性・気密性は無視できない話です。
外壁面だけでなく、基礎や屋根のつくり方でも
断熱性や気密性が変わるので、
私達も新住協という団体に加盟して、
省エネルギー住宅について日々情報収集をしています。
だけど、
ただ断熱を厚くして、工業化学製品をつめて、そんな家は気持ち良さそうではありません。
それは足るを知るで、やりすぎず、空気のよさや空間の快適性も重要でしょう。
ログハウスの構造は至ってシンプルです。
構造は丸太。
木の蓄熱性、調湿性を最大限に活かした住まいです。
外壁面の断熱性=暖かい家 それだけではなく、
間仕切り壁の蓄熱性というのも注目されています。
いくら外壁の断熱性が高くても、室内に蓄熱性が足りなければ、
エネルギーを消費するということです。
そこで注目されるのが、内装材や、間仕切り壁の蓄熱性能です。
ログハウスは間仕切り壁も無垢材です。
木の蓄熱性は優れています。
次から次へと、化学製品や新しい機器を取り入れる家ではなく、
もっと、シンプルに自然に近い形で、
省エネルギーに取り組みたいと考えています。
今こそログハウス! と力強く思う日々です。
旭岳~裾合平 7月
旭岳~裾合平のルートは過去2回訪れているけど、
一回目は濃霧の中を歩き、
二回目は花が終わったばかりでしたが、
しかしこの日は快晴。チングルマの花畑も満開の最盛期。
すれ違う登山者もみな楽しそうな笑顔をしていて、
後から来る人たちに「花畑が最高だよー!」なんて声をかけていました。
白鳥が羽を広げているように見える旭岳の雪渓。
新聞にも載りましたね。
大雪の良い時期は短くて、
ベストな状態に合わせて訪れるのは、
天気や仕事の都合もあってなかなか難しいですが、
今年は運良く、十分満喫できました。
また時間ができたら、どこかの山へ行きたいっす。