今回の訪問で伺ったあるログメーカーの方が言っていたのが、
フィンランドではいま、ログハウスの需要が伸びている、という話。ログハウスが断熱材を極力使わない住宅として見直されている、
というのが理由のようです。

国全体が北海道か、それ以上寒い気候のフィンランドは、
省エネ住宅先進国です。
北海道と同じように、断熱性能をいかにたかく、そして気密を高く、
という家づくりが中心となっているようですが、
一方で、なるべく「木」だけでつくる伝統的なログハウスが
増えている、という流れもあるそうです。

「ログハウス」はフィンランドでは昔からある伝統工法。

車で田舎道を走らせていると、至る所で目にします。
住宅をはじめ、農家の納屋や車庫までログハウス。
佇まいがとても自然で、森と湖の風景にとても馴染んでいます。

工場が納入したログハウスを見せて頂きました。
これはとても立派なログハウス。
このログハウスの正面には雪原が広がっていますが、ここは湖の上。
家の前にこんな景色があるんだったら、
やはりログハウスしかありませんね(笑)。
建築中のログハウスも見せていただきました。
こちらは大工さんの自宅ログハウス。
もちろんセルフビルドです。
窓横のスペースは普通のウレタンで充填し、
窓上の断熱材は、セトリングに対応できるよう、
柔らかいウレタンにして、使い分けているそうです。
大工さんの道具にも興味がわきます。
「マキタ・イズ・ナンバーワン!」だそうです(笑)。

これはまた別のログハウス。
窓回りのデザインはメーカーによって違います。

インナーテラスのエリアに、
白樺の表皮で造られた小物が何気なく飾られていて、
雰囲気が良いですね。
人と「木」の関わり方がとても深い。
今回も、あらためてそう感じさせてくれる旅でした。