私が北海道に来ることになったのは、就職した会社で配属されたのが始まり。

そのとき私は22歳。
もちろん、まだ若いので「家を持つ」なんてことはこれっぽっちも考えていないときでした。
しかも、この雪の多い北海道で一戸建てに住むということは、すごく大変なことだろうと、
当時の私は思っていて、

ましてや、転勤がある会社だったので「家を持つ」ことはない、とさえ思っていました。
つまり、今の私とはまったく違う感覚で「家」のことを考えていたんですね。
そんな私がなぜ、北海道でログハウスを造る仕事をすることになったのか?

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話は変わるけど、
北海道に来て私は、アウトドアを楽しむことが増えた。
特にキャンプと渓流釣りには会社の休みのすべてをそれに注ぎ込むほど、熱中した。
とにかく楽しくてしょうがなかったなぁ。

小さい頃、親に連れられて釣りやキャンプに行ったことや、
兄や友だちと外で遊んでいたことを思い出していたのかもしれない。

その頃は家にいると親に、「外で遊んで来い!」なんていう風に言われて育ったものだから、
外で遊ぶことは当たり前で、しかもその頃はまだ身近にある自然が、
遊び場として成り立っていた時代だった。だから、魚や昆虫を採ったり、
林の中で秘密基地を造って遊んだりすることが楽しくて仕方がなかった。

そして、毎日のように林や川、海へと繰り出して、暗くなるまで外で遊んでいたのだ。
まさしく、その時代を思い出すかのように外で遊びまくっていた20代・・・。

そんなときにある雑誌で目にとまったのが「ログハウス」。
ああ、ログハウスか。こんな家もあるんだ・・・。
ん~、なんかワクワクする家だな、しかも、自分の趣味や生活スタイルにバッチリ合ってそうだ。
とにかく雰囲気がいい。

それからというものの、外で見かけるログハウスが目に止まるようになり、
少しずつ自分の中で「住むならこんな家がいいな」と思うようになっていった。
こうして、私のログハウスに対する強い憧れは、北海道に来てから、芽生え始めたのです。