北海道のログハウスに新たな一歩をふみ出すことができました。
伊達市のマシンカット住宅の樹種は「道南杉」。
おそらく、北海道では初めての
住宅用「道南杉マシンカットログハウス」です。
北海道で育った木を北海道の工場で加工し、
そして北海道の地に建てる「道産材ログハウス」。
約2年前からそんなことができないか、と考えていました。
構造材がそのまま仕上材にもなるログハウスでは、
樹種の性質により建物の性格が大きく左右されます。
輸入材では多くの実績があるものの、道産材ではあまりありません。
良いのかどうか、はっきり言ってよく分からなかったのです。
そして、
道内の工場や山林をあちこちめぐり、実際に目で見て話を聞いた結果、
道南杉は耐朽性が高く、粘りのある強さがあることがわかりました。
優れた加工技術をもつ工場と、何度も打ち合わせと試作を重ねて
やってきた結果、ようやくひとつの形にたどりつきました。
そのときにちょうど打ち合わせをしていた今回のオーナー様が、
私たちの前例のない提案を全面的に受け入れてくださり、
「北海道産材のマシンカット」が実現したのです。
順調に壁が積まれている様子。
杉は軽いので構造にもやさしく、作業効率も良いようです。
輸入材とは違う平仮名の番付。オーナー様はこのログができる過程を
工場で直接見学され、とても感激していました。工場の方々の、
杉に対する熱い想いを感じることができたようです。
これも北海道で造っているからできること。
杉の木目は美しいですね。これは柱です。
完成予定は7月。
建築の様子は順次報告していきます。