ちかくに住んでいるお客さんから、薪ストーブの
「薪が燃えにくくなったんだけど~」と相談が入った。
専門外ではあるが、お客さんよりは詳しいので、
とりあえず原因を探るべく見にいってくることに。

薪ストーブで燃えにくくなる原因のほとんどは
煙突内部にススやタールがこびりつき、詰まってくること。
そのまま無理して焚き続けると、最悪の場合、
煙突内部でタールなどに発火して、煙道火災になる恐れがある。
まだ身近でそんなことになった事例はないけど、
煙突屋さんの話では、外の煙突出口から火を噴くらしい。。。
最悪、家に燃え移ってしまうこともあるそうだ。
だから、燃えにくくなったと感じたら、早めの処置が必要なのである。

今回のお客さんもやはりススがたまってたのが原因だった。
煙突を軽くたたくと少し鈍い音がする。そうして落ちたススが
ストーブの煙道出口付近にたまっていた。

これ以上燃やし続けると完全に燃えなくなるところだったが、
掃除をすれば何とかなりそうな状況だ。
日をあらためて、煙突屋さんに掃除してもらうことになった。

ススやタールが付く最大の原因は薪の乾燥具合。
乾燥していない薪を燃やすと煙が大量に出て、炉の中で
急速に乾燥して燃える。その際に、水分と煙が混じって煙突の中を
通っていくので、煙突内部の壁にススやタールとなってこびりついてしまうのだ。
一度こびりついて冷えると、固くなってしまうので除去するのは容易ではなくなる。
煙突の上からブラシが付いた長い棒でこすっても取れるものではない。
そうなってしまったら、煙突を全てバラして、一本一本こすり落とすしかなくなってしまう。
こびりつきがひどい場合は煙突の総取替えだ。
これは費用的に何十万もするので、かなりの痛手だ。

そうならないためにも、普段からマメにメンテナンスやチェックをし、
燃やす薪は良く乾燥したモノを使うようにした方が良いのである。