建築基準法講習会に出席。
毎年行われているのですが、法改正など新しい動きもあったので講習を聞いてきました。
テキストは北海道の建築法規解説のバイブル。
ログハウス建築では『内装制限』や『延焼のおそれのある部分』などにおいて、この本のお世話になることが多々あります。

ログは木構造であり、室内外はほとんど木の仕上げですから、ログを長年やっていると建築法規の中でも『防火』に関することは詳しくなりますし、薪ストーブやガス、灯油を採用するに当たり、室内の仕上材を規定する『内装制限』についてもログハウスは大いに関係してくるからです。

最近では、防火ログも一般的に建てられているので『延焼のおそれのある部分』については配置計画で苦労することが無くなりました。薪ストーブなどの火器設備も、木で囲まれた室内での設置規定がありますので、解説の内容を参考にしながら検討しています。

特に薪ストーブの設置の際には、ややこしい計算が伴ったりして頭を悩ませたりしますが、安全な設置のためには欠かせない作業です。

ログハウスでキッチンにガスコンロを使用するときは『内装制限』に注意です。「下がり壁」を設けなくてよい緩和規定が告示でありますが、特定不燃材料で覆わなければならない範囲が割と広くなり、現実的には適用できないことがほとんどです。間取りや配置で工夫を凝らす必要があります。

建築地の行政によって若干の解釈の違いがあったりして戸惑うこともありますが、基本的にはこの解説書の内容に基づいて法規をチェックしていますので、今回の講習会に出たことで知ることができた新しい動きをこれからの設計に生かしたいと思います。