「自然エネルギーで冷暖房費を1/2に」
   断熱が変えるこれからの北海道の住まい

冬は多くの勉強会が開催される季節です。

おそらく北海道で、高気密、高断熱、省エネに取り組む設計士さんでは、
最先端をいく方の話を聴いていきました。
表題が興味深かったので、ぜひにと思っていきました。

今回の話の中での自然エネルギーとはパッシブシステムで、
それを効率よく使うためには、高気密高断熱が必要であるという内容でした。

一般住宅で現在の断熱の強化は、主に壁の断熱を厚くすることです。
(他には、屋根断熱、基礎断熱、窓や玄関ドアの性能、窓の設置方角、換気など)
壁を厚くしてグラスウールを詰めて、寸分の隙間を無くし、高断熱高気密で
エネルギー効率の良い性能住宅。

・・・と言っても、それだけではいいとは思えない。

ログハウスを体感すれば、木の厚み、奥深さに魅力があると思うから。

木のぬくもりや質感を感じながら、できる限り自然の恵みそのもので暮らす家でありたい。
そのために使われる素材や商品が、
「木」そのものであったり、作り手の顔が見えるものであれば尚よい。

ログハウスは、木の蓄熱性を活かし、
外壁面だけでなく、間仕切壁にも蓄熱する。

そのように考えるログハウスでの暮らし方は、
外皮でのみ超高性能を求める「家」とは、方向性が異なります。

設計士さん曰く、
京都議定書以来、ハウスメーカーや設計士が国の施策にのり、
オール電化を推進し、町の燃料屋さんを倒産させてしまい、
気がつけば、電柱だけが残ってしまった。

電気はなくてはならないもの、だけど、
電気は電気でないと動かせないものにつかうべき、
暖房エネルギーは(電力でなくても)様々な可能性を持っている。

これは共感できる言葉です。

本物の木の家であるログハウス。

週末利用の遊びの丸太小屋ではなくて、
「住まい」としてのログハウスなら、
特別な配慮を施しながらも、
基礎、床、屋根の構造や技術的なことは一般住宅と共通するところは多い。

北海道における住宅がどこに向かっているかを意識しつつ、
住まいとしてのログハウスも進化していく。

いつも心がけていることです。