工法

基礎工事のチェックポイント

住宅の基礎工事で最低チェックすべきポイントはこの3つ。
鉄筋と凍結深度、地盤調査です。

木造住宅で鉄筋コンクリートを使用するのはほとんど基礎工事のときだけ。
「耐震偽装」問題で大きく取り上げられたのがこの鉄筋の入れ方です。
鉄筋の太さを細くしたり、間隔を広くしたりして鉄筋の量を減らしてしまったんですね。
とんでもないことです。

住宅の基礎の場合は、コンクリートの厚さや高さのパターンが
ほとんど決まっていて、それに合った鉄筋を配置していけばよいので、
大掛かりな構造計算をするまでもないのですが、
高基礎にしたり、地下室を造る場合は、キチンと構造計算をします。

基礎がしっかり出来ていないと、
いくら木造部分の構造がしっかりしていても意味がありません。

あとは地盤調査と凍結深度。
基礎工事の前には必ず専門業者による地盤調査をして、
地盤の強度を確認するのと、各地域で決められている
凍結深度(基礎のいちばん深いところの数値)を守って
工事をすること。

いずれも、あとから確認できないところなので、
しっかりとしたチェックが必要です。

2007-08-27T13:44:00+09:002007.08.27|工法|

ログの木組み

P&Bなどで、
太い丸太を組むときには、必ず金物で補強しますが、
これは地震や台風の多い日本では欠かせない作業です。
でも、金物はあくまで補強のためにあるのですから、
本来ならば、木組みだけで強度が出ているのが理想ですよね。

1~2年後には乾燥が進んで丸太が縮むので、あまり手の込んだ
仕口や継ぎ手(木の組み方のこと)は必要ない、という考え方もありますが、
あとでそうなるなら尚のこと、最初からキチンと組むべきだと我々は考えます。
その方が木組みの強度が増すからです。

通常の在来工法に使う木だったら、
工場生産でこんな加工が素早くできますが、
これだけ太いと手作業でしかできません。。

2007-08-24T17:01:00+09:002007.08.24|工法|

ログスタイル

写真のノッチ(ログの交差部)はサドルノッチと言います。先日、ちょっとした工事で作ったのですが、ハンドカットの一般的な加工法です。

最近では、ハンドカット(丸太の横積み構法)の工事が少なくなりました。それに代わってマシンカットやポスト&ビームの工事が多くなり、昔ながらのログハウスが持つ「ワイルドな山小屋」というイメージと合わせて、暮らしやすさや生活スタイルをも重視したお客様が多くなってきたように感じます。様々なログスタイルが広がり普及してきたと言うことで、とても喜ばしいことだと思います。

私も最初、やはりハンドカットが好きで「こんな家に住みたい」って思ってたのですが、いつの間にかマシンカットに心を奪われ、気が付いたらポスト&ビームにのめり込み、途中でダブテイルやティンバーに浮気しつつも、今現在は何がいいのか良く分からなくなってます(笑)。

でもやはり「ハンドカット」は、ログハウスの原点だし「手間のかかる生活」(ってどこかで聞いたことのあるセリフですが)を楽しむ豊かさ、を感じさせる特別な「家」だと思いますね。

みなさんはどのスタイルが好きですか?

2020-06-02T17:41:42+09:002005.08.30|工法|